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秋の精進懐石 

 

マクロビの先生がなさっている
精進の懐石料理教室に行ってきました。
3ヶ月に1回なのですが、
この3ヶ月はたくさんのことがありすぎて、
(夏の懐石の時には、先生に
necoさんの病状の相談もしていたのだもの。)
ここに、またこれたことが、しみじみとありがたかったです。

松茸と小松菜黄菊

わい。松茸食べちゃった!
柚子がたっぷりで、黄菊の苦みとのハーモ二―、むふふです。

ひしの実

これ、わかりますか?
「菱の実」というのだそう。私は初対面でした。
デビルの頭みたいな、真っ黒で角が生えたヘンなカタチ。
忍者が追手を払うために撒いたという、撒菱(まきびし)の語源の「菱」。
確かに、皮は固くて尖がってて、踏んだら痛そう、、。

茹でてから剥いてみると、
身は白くてポクポク、シャクシャク、の食感。
百合根と栗を合わせたような、素敵な味。おいしいです!
この時期しか売ってないそうで、
偶然次の日、近所の八百屋に売っていたので
我が家の食卓に出したところ、大好評でした。
もし、見かけたら、是非試してみてください。

昔から健胃、強壮にも良いと言われているそうで、
最近では抗がん作用があるという研究もあるそうです。
昔は、食べ物は薬と同じだったのですよね。

マクロビオティックを学んで、
いかに食物が体調や精神を左右するか、
実感として知ることができました。これは一生の宝です。

毬栗揚げ

これは、素麺でいがを作った毬栗風海老のすり身の揚げもの。
まずは、大根をすり身で包みそうめんを刺して揚げ、
大根を取り除いたところに、本物の栗の実を詰めています。

マクロビの教室では海老は使わないし、
こんなに凝ったお料理はしませんが、
「日本料理の素晴らしさも知った方が良い」と、
教えてくださる技です。
・・・・でも、家ではしないかな、、。(笑)

どんぐりごはん

これは、なんと「どんぐりごはん」。
落ちているどんぐりを拾ってきて、
炒ってもち米と玄米で炊きました。

クルミや、カシューナッツや、
アーモンドの味を知ってる私たちには、
美味しいと思える味じゃないかもしれないけど、
身近な生き物の「生」をいただくことの
嬉しさを感じることができます。

先生は野草の本も出していらっしゃいます。
とっても素敵な本。

食べる野草図鑑食べる野草図鑑
(2013/03/29)
岡田 恭子

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名残の精進懐石

前菜    松茸、えりんぎ、黄菊の柚子浸し 
      菱の実 

向附    菊花豆腐、蒟蒻、柚子味噌田楽  
         
椀物    蓮根薬膳だんご汁
      湯葉、生姜、大葉

揚げ物   毬栗揚げ

飯     どんぐりご飯


菓子    栗の渋皮煮 

名残の精進懐石

栗の渋皮煮



ちなみに、こちらも超おすすめ。
ほんとうに美味しいお料理ばかり。
美味しいので、無理なく動物性過多から離れられます。

マクロビオティックの本質と問題点、解決方法も全て載っています。

岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室
(2006/10/06)
岡田 恭子

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category: 暮らしまわり

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ヤリガイありそうな、粉々の遺品たち 

 

necoさんのお部屋で遺品をいただき
自分で段ボールに詰めたのだが、
その時の心の揺れを表すかのように、
到着したお皿類は、かなり割れていた。

心ここにあらずの状態で詰め込んでいたから、
梱包やクッションに心が配れなかった。
ヤマトさんに文句を言う筋合いでは、まったくない。

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右上は、ブログのサイドバーにも紹介している
私が金継ぎしたお皿。さらに細かく割れてしまった。
同じ柄のお皿、もう一枚も粉々。
パズルみたいに合わせて見ないと、
破片が、どこのものかわからないような状態。
「高価なものじゃないんだけど、コレ、ホントに好きなのよ~」と
おっしゃってたお皿だ。

大きな舟形の深皿と、
黒の取り皿も3枚被害。
他にも、小さな欠けたくさん。

まさか、金継ぎに集中しろ精進しろと、
necoさんが割ったのじゃないだろうね。

故人への想いは、
右に左に揺れながら、
その振幅をだんだん小さくして、
澄んでいくのだろうと思う。





category: 金継ぎ品

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講座スタート 

 

相模原カルチャーセンターでの金継ぎ講座、始まりました。
みなさん、金継ぎへの思い入れのある方ばかりで、身の引き締まる思い。

金継ぎの基本技術は、複雑ではありません。
麦漆や錆漆・刻苧の作り方も、
漆の扱いに注意すれば、難しくありません。
もちろん、最初から綺麗に上手くとはいきませんが、
繰り返していけば、自ずと上達します。

結局大切なのは、そこから先の微妙な加減や工夫。
そして、作業の丁寧さや集中力。
それらが仕上がりを左右していくようです。
みなさん熱心で、楽しそうに作業されていたので、
すぐに、自分流の直しを見つけられることと思います。

futa.jpg

大切なのは、楽しく直せること、
直したものを見たとき、嬉しく心地よくなること。
それが一番です。

人の心を扱うセラピーのお仕事もしている私が感じるのは、
「金継ぎ」は、「アートセラピー」でもあるということ。

以前も書きましたが、
「傷」は、受容し愛でることにより、
「個性」や「味」として再生されます。
壊れた器を直す中、それを体験することで、
自分の中の「傷」も、自然に再生されていくのです。

たくさんの方に、金継ぎの楽しさと豊かさを知っていただきたいです。
そして、なにより私自身も、もっと精進しなければ。

   ***

私が金継ぎにハマったのは、
励まし喜んでくれる、年上の友人がいたから。
センスが良く、物を大事になさる方で、
素敵な器もたくさん持っていらっしゃいました。
大好きだったその方が亡くなったのは8月の終わり。
先日形見分けをしていただけるとご連絡をいただき、
懐かしいお部屋に伺いました。

簡易の金継ぎを習い始めたころの
お粗末な器直しの数々や、
彼女が昔、漆で接着したお皿に、
私が金銀を蒔いた、デコボコにズレた合作のお皿など、
懐かしい器に再会できるかと思っていたのですが、
ほとんどは処分された後のようでした。

rexhotel.jpg

彼女に喜んでほしくて、
一生懸命直した器には愛着があって、
今でも名刺には、それらの器の写真を使っています。

母のような姉のような彼女が楽しみにしていた、
私の講座の1回目の日は、彼女の四十九日でした。
きっと、心配して見に来てくれていたのじゃないかな。

いくつかいただいてきた、
以前私が直した器たちは、
彼女のことを思い出しながら、
のんびり再修理しようと思っています。
あら少しは進歩したのね、と言ってくれるでしょうか。

category: お知らせ

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