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重箱の修理 

 

ちょっとした事故で、
大事にしていた古い重箱が壊れてしまった。

だいぶ古いものだが高価なものではなく
その時代には、きっとどの家でも、
こんな感じの重箱を使ってたんだろうというような、
ぼってりと洗練されてない、大きな塗りの二段重。

割れちゃった重箱

得意の古道具屋で、
ずいぶん昔に求めたモノだ。
毎年お正月のおせちを詰めたり、
お友だちの家へのケータリングに愛用していた。

昔の物なので、当然中は木で漆の手仕上げ。
くっつけるだけなら金継ぎの技法でどうにかなるのだが、
擦って落ちた拍子に、ところどころ漆が禿げていて、
塗りの漆職人さんに頼むほかはない。

修理屋さんに問い合わせたところ、
お値段●万円!
そのお値段、買い求めた時の2倍以上!!

割れた1段目の修理だけでは、
蓋と二段目の漆の色が合わなくなるというのもあって、
確かに漆の手仕事、それくらいにはなるのだろうが、、。


結局は、相手方の保険で修繕できることになり
事なきを得たのだが、
「昔のふだんの物」の価値を再確認する機会となりました。

プラスチックやウレタン塗装がない時代は、
どの家も、ちょっと無理してでも、
ホンモノの漆の重箱を買って、
修理する時は、漆職人さんに頼んでいたんだよね。

・・・ほんの数十年前のこと。


安価に便利なものを手に入れる時代は嬉しいけれど
(100円ショップ好きだし)
ホンモノが、だんだん遠くなるような気がする昨今。

直していただけることになって、良かったああ~!!
ちなみに修繕完了は、来年2月ということです。
お正月は、会えなくて残念だけど、
どんなふうに再生されてくるか、再会を楽しみに待ってます。


重箱ケータリング

在りし日の重箱マクロビケータリング弁当。









category: 暮らしまわり

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破片を集めて繕う 

 

秋の夜長に、
necoさんの遺品を接着しました。
これは、押さえのテープを外したところ。

まるまるのお皿接着

小さな破片になってしまった場合でも、
一気呵成に接着してしまわないといけません。

部分を先にくっつけて、
あとで本体に合わせよう、などと思っても、
(たとえ、どれだけ緻密に貼り合わせたとしても)
後からでは、絶対に合わなくなってしまうのです。

畳を取り換える時、
同じようなことを畳屋さんも言ってました。
一部が全体と関係しあって均衡を保つので、
いっせいに「それっ!」と合わせないといけないのだそう。

破片が小さく苦労しましたが、
漆が手につくのも構わず、
押し合い圧し合いさせて微調整したので、
大きな段差は免れました。

先は長いですが、キレイにくっついてホッとしました。
やっぱり、繕いは楽しい。



category: 金継ぎ品

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