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金を蒔くとき・固めるとき・そして磨くとき 

 


金継ぎに使う金には、
金箔を粉にした消粉と、
金から粒にした丸粉があります。

薄い消金は、
グラム当たりの嵩があるし、
蒔いただけで光るからお手軽で、
もちろんそれが合う器もあるのだけど、

光に厚みが欲しいので、
丸粉の大きさを変え、
いろいろなやり方で蒔いてみて、
試行錯誤しているところ。

1~3号は
以前から良く使っていたけど、
蒔絵の手法を習い始めてから、
6号とかも使うようになりました。

自分なりに工夫して、
蒔筒を変えたり、
乾口を取る時間を変えてみたり。

asagao金蒔き1号を270で

これは、2号を蒔いただけのところ。
線は小さな粒で。

蒔き2号 朝鮮鉢

これは3号を蒔いて、
固め(透明の漆を上から塗る)たところ。
しっかり乾いたところからが、勝負。

ええ、以前に、
急ぎの頼まれものがあって、
早く磨かなきゃと、
固まったのを研ぎ出したら、
微妙にまだ硬化しきってなくて、
ダメにしたことありますです。
ええ、出来上がり寸前の
まさかのやり直し、、、、、く~っ。

急ぐとろくなことがないの
っていうのが、金継ぎの合言葉だよ!
急がば廻れが正しい。

しっかり硬化したら、
金を破らないように、
ギリギリまで磨いて光らせる。
金を破ったらやり直しだし、
でも、
磨き足りないと光らない。

この辺の感覚は、
もう経験値しかないんだろうな~と、
粛々と精進するのみ。







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このごろの金継ぎ修繕風景 

 


先月末、
クーラーの風、首に直撃と
長時間の講座が重なり、
喉を傷めたのか、
次の朝、まったく声が出なくなって、
講座を始めて以来、
初めてお休みをしていまいました。

cafe maruクラスのみなさん、
ご迷惑かけてごめんなさいでした!

そのあと風邪に移行、
咳が止まらなかったので、
本業のセッションや講座もお休みしてしまいましたが、
代わりに、集中して修繕をいろいろ進められました。

もう、もりもり復活。

tamiserA.jpg

こちらは蒔絵の手法でやってみた、ニュウ。

細すぎる線だと
金が取れてしまわないか心配で、
最初線が太くなってしまい、
あとからカッターで調整し、摺漆。
備忘録丸粉3号。

消粉の方が良いのかなあ。

いろいろ試してみてと
依頼人様には
寛大なお言葉をいただいているので、
時間をかけて、試しているところ。

タミゼ9

これは、フランス(かな?)の古いもの。
すごく迷って、とりあえず炭粉を。
砥粉の錆漆だと、掃除で地を痛めそうで。
細め丸粉で蒔く予定。

タミゼ10

こちらは、大きな欠け3つ。
刻苧アフター錆漆。

錆は最初、砥粉と珪藻土で。
後の錆は、砥粉のみ。
固さ丈夫さ滑らかさの、兼ね合いを考える。

「あたたかく」とのご依頼なので、
あんまり整え過ぎないで、
ぽってりとした質感を残そう。

あったかく。
いいね、あったかく。

エポキシ系パテが苦手で。
蒔絵の先生も
簡易に直すときは使っているし、
みなさんに勧められるのだけど、

匂いがダメ、
手触りがダメ
もういい年なので、
感覚的なことには我慢がきかない。笑

なので、
江戸時代(たぶん・笑)と同じ方法で、
ちょっとずつ、ちょっとずつ、
硬化させながら盛っていく。

暑いので、漆は元気!
そして毛穴が開いてるからか、
最近は良くかぶれるようになってしまった。

ぷ~。

でも、たのし。




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